施設長 寺部 美代子
シンシア豊川は、平成9年8月に愛知県豊川市に知的障害者入所更生施設として50名定員で開所しました。法律・制度が変遷する中、地域にない資源を創出し先駆的に様々な事業を実施、発信しながら、現在では平成25年度より障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)に基づき、障害者支援施設シンシア豊川、生活介護事業所パレット、相談支援事業所シンシア豊川を運営しております。
障害者支援施設シンシア豊川は、主に知的障がいのご利用者59名が生活されています。生活介護事業所パレットは、地域にお住いの障がいを持った方を対象に1日40名の定員でサービスを提供しています。どちらもご利用者の生活や活動の支援(できるところはご自分でしていただけるように、できないところを支援させていただくように)をさせていただいております。相談支援事業所は、地域・入所ご利用者の相談を受け付け、ご利用者に必要なサービスの紹介、生活や制度の相談、24年度からはサービス等利用計画の作成等をしております。
障害者総合支援法では、ご本人の思い、ご家族の思いを尊重し、障害福祉サービスを必要とされるご利用者一人一人に「サービス等利用計画」を作成し、ご利用者お一人お一人がどのような生活を送りたいのかをみんなで考え実現に向けてサービスを提供する時代になりました。
まだこの取り組みは、始まったばかりです。従来の入所支援から、ご利用者お一人お一人がどのような生活を望まれているのか、地域の障がいをお持ちの方がどのような生活を望まれるのか、職員一同ご利用者と向き合いながら、ご利用者の声を伺い、言葉にできない思いを感じ取り、ご利用者お一人お一人が「なりたい自分」になれるように支援させていただきます。何気ない会話、ご利用者のいつもの生活、ご利用者の行動から、真のニーズにたどり着くまで、「すべての人を尊重し、共感をもって寄り添い、支える。」法人の基本理念のもとに、誠実に支援させていただきます。
障害者支援施設・短期入所事業・日中一時支援事業 職員紹介
生活支援員 岡本聖子
シンシア豊川に就職してみてどうでしたか?
思い起こせば、シンシア豊川の厨房のお姉さんだった私が、生活支援員となり長い年月が経ちました。厨房から目にしていた生活支援員の姿に憧れ、「シンシア豊川の生活支援員として働きたい!!今以上にご利用者と接したい」という思いを抑えきれず飛び込んだ世界は、想像していた以上に、日々の変化があり、様々な事が起こります。ご利用者の気持ちを充分に受け止める事が出来ず、自己嫌悪に陥ってしまう時、障害特性が理解できず迷ってしまう時など、けっして楽しい事ばかりではありませんが、後悔はしていません。純粋な心をお持ちのご利用者と毎日接する事の出来るシンシア豊川は、私にとって、働き甲斐のある、魅力的な世界です。
サービス管理責任者 寺田圭一
働いていて、どんなときにやりがいを感じましたか?
シンシア豊川に就職してから、スポーツフェスティバル、クリスマス会、年末年始のお楽しみなど、様々な行事の企画を提案し実行してきました。企画の概要のアイデアは比較的簡単に出るのですが、ご利用者の障害特性に合わせたプログラムの検討や移動手段を考えるのがとても困難で苦労します。そんな中、企画チーム職員で「これ良いよね」「これ、難しいんじゃない」と様々な意見を出し合い作り上げていきます。時にはバトルなんかも(笑)。とても大変ですが、行事が終わった後にご利用者から「楽しかったよ」「ありがとね」との声を聞くと、自分たちもやって良かったな、と清々しい気分になります。ご利用者が今以上に楽しく生活できるようなシンシア豊川になるように、これからも努めていこうと思います!
サービス管理責任者 清水哉千子
今も心に残っている、1番話したいエピソードは?
シンシア豊川の開設と同時に入職をしました。最近は、ご利用者をみて自分と同じように「年を取ったなあ。疲れやすくなったかな」「歩き方が以前と違うけど大丈夫かな」などと感じる場面も増えてきました。
ご利用者との思い出は数えきれない程あります。ありきたりかもしれませんが、笑顔と「ありがとね」の言葉が印象に残っている方が何人かみえます。頼まれた物を手渡した瞬間、何か活動を終えて片づけている時、病院にお見舞いに行って帰る時など、それぞれに場面は違いますが、にっこり笑って「ありがとね」と言ってくださいました。言葉がない方もみえますが、私には心の声が聞こえました。
―ありがとう―。美しい言葉だなと思います。日常のなかで、当たり前に言うことができる、そんな生き方ができたら素敵だなと思っています。心が尖ってしまい、難しいと感じる日もあります。意識していかなくては。そういう意味では、彼らは私の先生なのです。
生活支援員 和田みか
10年後、どこでどんなふうになっていると思いますか。
いま、毎日、忙しく走ったり、困ったりすることもあるけれど、笑って過ごせる時間が楽しく、幸せに思っています。10年後も、今と変わらず、ここ、シンシア豊川で、ご利用者と職員と一緒に毎日笑って過ごしていたいと思います。天気のいい日は中庭で、ゆったりカフェタイム!!
ご利用者と共に過ごす、これからの10年の時間。様々な経験によって、よりご利用者の気持ちを代弁できるようになっていたいと思います。
生活介護事業パレット 職員紹介
支援員:ご利用者に充実した1日を過ごしていただくことができるよう、明るく!楽しい!職員チームで支援させていただきます。
看護師:頼れる看護師が常勤しています。医療的ケアについてはご相談ください。
PT(理学療法士):希望者には身体の使い方や工夫などのアドバイス、リハビリの機会を提供します。
共同生活援助事業 グループホームスクラム 職員紹介
グループホームスクラムの職員は
主に、ご入居者の食事の世話や洗濯・掃除をする世話人と
主に、ご入居者の介助や相談にのる生活支援員がいます。
また、本体施設(シンシア豊川)の医療スタッフの協力もあり
安心安全な日々をおくることが出来ます。
職員一同、ご入居者ひとりひとりの生活を
こまかにつぶさに見させていただき
満足いただける充実した地域生活の提供に努めております。
生活支援員(2023 年入社)
ご利用者の生活を輝かせる
- 新卒で入社して、最初の1年で一番苦労したことは何ですか?
- ご利用者の個々の特性、出来る事を理解して、支援の仕方や適した関わり方を考え、それを行動に移すこと。
- どのようにして職場に慣れましたか?
- 積極的のご利用者とコミュニケーションを図り、支援を覚えて、ご利用者にも、先輩職員にも信頼してもらえるようにした。
- この仕事をするために必要なスキルは何ですか?
- 観察力、ご利用者の良さを引き出す力。
- キャリアアップのために心がけていることは何ですか?
- 自分の苦手な事をそのままにせず、色々の方法を試したり、先輩職員のやり方を見たり聞いたりして、何度でも挑戦をする。
- 仕事とプライベートのバランスを取るために、何か特別に心がけていることはありますか?
- バンド(go!go!vanillas、TETORAなど)が好きなので休みの日はライブハウスなどに行って思いっきり楽しんで リフレッシュしています。
生活支援員(2017 年入社)
個性を大切にする法人です
- 成長を実感したのはどんなところですか?
- 自分で色々な支援のアイディアを考えるようになりそれを周囲の職員に共有できるようになった所が、成長を実感しました。
- これまでのキャリアで最も困難だったプロジェクトや業務は何でしたか?どうやって乗り越えましたか?
- 外部の方に来て頂く様な大きな行事のリーダーを任された時に、初めてのことで混乱や焦ったことも多かったです。その時は、周りの先輩がフォローして下さり、相談にも乗って下さったことで無事に行事を乗り越えることが出来ました。
- キャリアを通じて、どのようなスキルを特に磨いてきましたか?
- 障がいのある方への支援をしており、特に強度行動障害があるご利用者へのアプローチを研修に参加して学びました。また、その研修で学んだことを現場で実践できるように行動しました。
- これからの10年に向けて、どのようなビジョンを持っていますか?
- 自分自身が成長することももちろんですが、法人全体でより良いチームを作れるように、またチームの一員として頑張れるようになることを目標にしています。
- 仕事とプライベートのバランスを取るために、何か特別に心がけていることはありますか?
- 趣味でネイルをする事が好きなのですが、職場がネイルや髪色について個性を大切にしてくれる会社なので、趣味も尊重しながら仕事が出来ることでプライベートの楽しみもとれ、バランスもとれています。
Aさん(2014 年入社)
可能性が溢れる職場です!
- 成長を実感したのはどんなところですか?
- 現場業務のリーダーを緊張することなく、自信を持って行えるようになり、他の職員のフォローや困っている事に気にかけることができる余裕がでてきたことです。
- これまでのキャリアで最も困難だったプロジェクトや業務は何でしたか?どうやって乗り越えましたか?
- 日々状況が変わっていく担当ご利用者の支援の周知と実施です。自分がご利用者の変化を把握する・支援を伝えて行くことが大変でした。しかし、主任や先輩職員・パート職員が、些細な変化を報告して下さり、周知も協力してくれたことで、ご利用者の支援を変更し落ち着いた生活を築いていくことができました。
- キャリアを通じて、どのようなスキルを特に磨いてきましたか?
- 現場支援では、年齢差がある正職員・パート職員・職種が違う職員が同じ目標を向かって働いています。その中で、少しでも1日の仕事が楽しく取り組めるように多くの職員とコミュニケーションを取って良い関係を築くスキルを磨いてきました。
- これからの10年に向けて、どのようなビジョンを持っていますか?
- 入所支援で学んだことを活かして、グループホームでの支援員につきたいです。グループホームでの少人数支援の中で、地域で生きていくことを意識した個別支援を考えていける職員になりたいです。
- 仕事とプライベートのバランスを取るために、何か特別に心がけていることはありますか?
- 趣味がドライブや温泉巡り、美味しいご飯を食べに行くことなので、「次の休みは●●するんだ」という予定を立てて、SNSや本で情報を集めているとあっという間に時間が過ぎて、楽しいですし、おでかけの当日も平日休みだと快適です。