田んぼの中の小さな生きものたち~ゲンゴロウの幼虫~
今回紹介するのは、ゲンゴロウの幼虫です。
幼虫は、以前に紹介したヤゴ(トンボの幼虫)や
カゲロウの幼虫とよく似た姿をしています。
昔は、ゲンゴロウを見かける機会も多かったと思いますが、
近年、見かける機会も減り、
その存在を知らない子どもたちも増えました。
農薬の影響、
水路のコンクリート化、
外来生物の影響などにより、
レッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト)に
掲載される水生生物の数は増加しており、
ゲンゴロウもその代表格です。
自然栽培の田んぼは、
ゲンゴロウにとって、
残された最後の生息地の一つと言えるかも知れません。
ゲンゴロウの幼虫期間は約40日。
カゲロウやヤゴに比べ、
ずいぶんと早く大人になります。
今回捉えた写真はチビゲンゴロウの幼虫。
チビゲンゴロウは約2㎜程度の小さなゲンゴロウで、
頭のところの角のような模様が特徴です。
そして、下の写真。
これもよく似た姿をしていますが、
これはボウフラ。
嫌われ者の蚊の幼虫です。
他の水生昆虫とよく似た姿はしていますが、
ボウフラには足がありません。
ボウフラ(蚊の幼虫)
前回掲載したヤゴ(イトトンボの幼虫)、
カゲロウの幼虫も併せて再度掲載させていただきます。
水生昆虫、4種類の紹介でした。
2021.09.14 | シンシア豊川