シンシア農場鳥類記 ~ホオジロ~ *シンシア豊川*
シンシア農場2の隣で撮影しました。
1枚目の写真がホオジロのオス。
二枚目はメスだと思われます。
スズメ科の小鳥、特にメスは、外見上似ているものが多く判別が難しいです。
ホオジロは、東アジア一帯に広く分布する留鳥。
カッコウに托卵(注1)されることで知られていましたが、
次第にカッコウの卵を見分けるようになりました。
その結果カッコウはホオジロへの托卵をあきらめ、
代わりにオナガの巣へ托卵するように変わっていったということが明らかとなりました。
しかし、今度は、オナガもカッコウの卵を見分けられるように進化していっているそうです。(注2)
また、ホオジロは「聞き無し」(注3)でもしられています。
木の枝などに止まって「チュピチュピチュピ」「チュリチュリチュリ」などとさえずっているのを、
「一筆啓上仕候」などと「聞きなし」し、
古くから親しまれている鳥です。
注1)托卵 自らの卵と、それから生まれる子の世話を他の種類の鳥に托すること。
注2) 中村浩志氏(一般財団法人「中村浩志国際鳥類研究所」代表理事)の研究による
注3)「聞きなし」とは、主に鳥の鳴き声を人間の言葉に当てはめて聞くこと。
ウグイスの鳴き声を「法華経」と聞くように、意味のある言葉を当てはめることが多い。
2022.02.14 | シンシア豊川