シンシア豊川昆虫記 ~「黒い宝石」カラスアゲハ~ *シンシア豊川*
シンシア豊川からシンシア農場へ向かう道の途中で
カラスアゲハ(雄)に遭遇しました。
カラスアゲハは黒を基調としたアゲハ蝶の仲間ですが、
見る角度によってサファイアブルーや
エメラルドグリーンにその色が変化する姿は「黒い宝石」と呼ばれ、
マニアの間で高い人気を誇る美しい蝶です。
この色の変化は、鱗粉の構造色(注1)によるものですが、
オスだけが持つ特徴です。
幼虫はサンショウやカラタチなどの柑橘系の葉を餌としますが、
人工栽培のミカン類は餌としないため害虫ではありません。
香川県では準絶滅危惧種に登録されています。
注1) 構造色とは、(鱗粉の持つ)微細構造によって
光が干渉することによって発生する色のこと。
CDの表面が角度によって色が変わるのと同じ原理。
2022.07.11 | シンシア豊川