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シンシア農場に咲く雑草の小さな花 ~ナズナ&タネツケバナ~*シンシア豊川*

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ナズナとタネツケバナ。どちらも数ミリ程度の小さな白い花を付けます。

ナズナ(薺)は、アブラナ科の越年草。別名、ぺんぺん草、三味線草と呼ばれています。
春から夏にかけて白い花とハート形の果実をつけます。
春の七草の一つで、若葉は食用にもなり、日本には、
ムギ栽培の伝来と共に渡来した史前帰化植物として、なじみの深い雑草です。

名前の由来にはいろいろな説があり、
早春に開花して夏になると枯れることから「夏無き菜」、夏無(なつな)から変化したという説、
撫でたいほど小さく可愛い花(菜)の意味から、
「撫で菜(なでな)」から転訛したという説、
あるいは朝鮮古語のナジから「ナジ菜」となり変化したなどの説があります。
また、漢方では、開花期の全草を引き抜いて天日乾燥したものは
薺(せい)・薺菜(せいさい)と称し、
解熱・下痢・便秘・止血・生理不順・子宮出血・利尿・慢性腎炎・むくみ・目の充血や
痛みに効くとされ、各種薬効に優れた薬草として用いられています。
おしべは長い4本と短い2本の6本からなり、長い4本は咲き終わると自らめしべに近づき、
花粉を付けるというめずらしい習性の植物です。

雑草は、生える土地の肥沃度によって、1~4の4つのグループに分かれています。
グループ1が最も痩せている土地に生える雑草のグループで、
グループ4がもっとも肥沃な土地に生える草になります。
このナズナは、グループ4に属します。
つまり、この草が生えている処は肥沃な土地で、どんな野菜でもよく育ちます。

一方のタネツケバナ。こちらもアブラナ科。花は、ナズナとよく似ていますが、
ナズナほどポピュラーではなく、また、果実は棒状となるので、果実を見れば判別がつきます。
水田の周辺によく生息する雑草で、
今回も田田と田田2の間の畔で咲いているのを見つけました。
名前の由来はイネの種もみを水に漬け、苗代の準備をする頃に咲くことから、
つけられたそうで、水田との繋がりが深い雑草です。

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2021.03.14 | 

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