シンシア農場に咲く雑草の小さシンシア農場に咲く雑草の小さな花 ~オオイヌノフグリ~*シンシア豊川*
空を見上げる青い瞳。この可憐な花は直径1cm程度。オオイヌフグリの花です。
明治時代にヨーロッパから渡ってきた雑草で、春に花が咲きますが、
夕方、日が沈むころには閉じてしまいます。
花の寿命は2~3日。花びらは、4枚に見えますが基部でつながっていますので
花冠4裂と呼ぶそうです。
そして、花には上下があります。
2枚目の写真、上の花。上と下で花弁が異なっているのがわかるでしょうか?
大きくて色が濃い方が上、色が薄い方が下です。
花の中央、ふさふさしたところに蜜がたまっていて、
虫たちはこの蜜を目当てに集まってきます。
雑草は、生える土地の肥沃度によって、
1~4の4つのグループに分かれています。
グループ1が最も痩せている土地に生える雑草のグループで、
ススキ、セイタカアワダチソウ、チガヤ、ヨモギ等です。
背の高い草が多く、これらの草が枯れて栄養となることによって、
土地の肥沃度が上がっていき、生える草も変わっていきます。
このオオイヌフグリは、グループ4に属します。
つまり、この草が生えている処は肥沃な土地で、
どんな野菜でもよく育つ土地になります。
最後に、この花の名前。
漢字で書くと大犬陰嚢。ずいぶんと下品な名前です。
花ではなく実の形からついた名前とのことです。
2021.03.14 | シンシア豊川