シンシア農場に咲く雑草の小さな花~キキョウソウ・閉鎖花を持つもの~*シンシア豊川*
キキョウソウ(桔梗草)は、
菊の仲間のキキョウ科の植物。
シンシア農場1のローゼルの畝の西側で群生しています。
北アメリカ原産の帰化植物で、高さ15から45センチメートルの茎に、
5月から8月にかけて桔梗に似た美しい花を、だんだんに付けます。
そのため、別名を段々桔梗とも言います。
この花の特徴は、
子孫を残すために、バックアップの仕組みとして、
普通の花(解放花)の他に閉鎖花という開かない花を持っていることです。
まず、閉鎖花によって自家受粉し、
クローン(近親交配)の種を確保します。
その後、普通の花を開き、
虫が運んでくる他の花の花粉で受粉するのです。
日本において、このような閉鎖花の仕組みを持っている花は、
スミレやホトケノザ等20種類程度確認されています。
自分で動くことが出来ない植物は、
命を次の世代に引き継ぐため、様々な工夫をしていますが、
キキョウソウは、こんな進化の道を選択していたのです。
2021.05.22 | シンシア豊川