シンシア農場鳥類記~雀~ *シンシア豊川*
朝の出勤時、シンシア豊川の庭に訪れたものを捉えました。
雀は、舌切り雀の民話や童謡、俳句などにも多く登場し、
鳩やカラスと並んで日本人の間で最も親しまれてきた野鳥の一種です。
しかし、最近はめっきりと目にする機会が減ってしまいました。
スズメの個体数は、
この20年余りのうちに半分~5分の1程度、
50年前との比較では10分の1程度にまで減少してしまっています。
原因については明確にはなっていないものの、
コンバインの高効率化による落ち籾などの餌の減少、
住宅様式の変更に伴う営巣場所の減少などが考えられています。
ドイツには、スズメに関するこんなエピソードがあります。
フリードリッヒ大王はサクランボが大好きでした。
しかし、この実がスズメに食べられてしまうので、
スズメ駆除の命令を出しました。
その結果、スズメは居なくなったものの、
かわりに害虫が大発生し、
サクランボの樹までがやられてしまいました。
大王は自らの非を悟り、
鳥類の保護につとめたといいます。
このまま個体数の減少が続くと、
雀の姿を見ることが出来なくなってしまうのも、
そんなに遠くない日のことかも知れません。
2022.02.21 | シンシア豊川