田んぼの中の小さな生きものたち(水生昆虫の世界)~トンボの幼虫(ヤゴ)とカゲロウの幼虫~ *シンシア豊川*
シンシア農場の田んぼ(田田&田田2)では、他の田んぼ同様、
川から水を引き込んでいます。
そして、
その水の中には、
たくさんの小さな生きものたちが生息しています。
畔の雑草が田の水に浸しているところの水をすくってみると、
肉眼で見ただけではなかなかわからない
小さな生き物たちがみつかります。
今回紹介するのは、
幼虫が水中で生活する昆虫たちです。
最初の写真は、ご存じトンボの幼虫、
ヤゴ。
これは、イトトンボの幼虫で、
大きさは数ミリ程度。
2枚目の写真は、カゲロウの幼虫。
こちらは、1mmくらいの大きさです。
ヤゴの方は、
触覚が短く、
眼が横に飛び出ています。
それに対し、
カゲロウの幼虫は、
触覚が長く、
眼は体のうちに収まっています。
尾はどちらも3本です。
ヤゴは動物性の食性で、
動物性プランクトンのミジンコなどを食べて成長します。
カゲロウの幼虫は、
藻類やデトライタス(生物遺骸)を食べます。
ヤゴもカゲロウの幼虫も、
幼虫で2年から4年を過ごし、
その間に何度も脱皮を繰り返します。
しかし、カゲロウは、大人になってからの寿命は
わずか一日しかありません。
田んぼに入り込んでしまった幼虫は、
水がなくなる冬の間は、
用水に移動するそうですが、
果たして、無事に大人になることが出来るでしょうか?
2021.08.04 | シンシア豊川