シンシア農場鳥類記~ハクセキレイの幼鳥~ *シンシア豊川*
今年巣だったばかりのハクセキレイの幼鳥です。
農場1の横の田んぼで撮影しました。
顔に黄色っぽい毛が残り、黒色がまだ薄く、幼さが残ります。
3枚目の写真は成鳥。たくましさが感じられます。
ハクセキレイは、尾を上下に振るしぐさが可愛く、
また、人が近づいてもなかなか逃げません。
その愛くるしさと人懐っこさから、人間に好かれてきました。
多くの野鳥がその数を大きく減らしている中にあって、
近年、その生息域を市街地に拡大しつつあります。
本来は土の中のミミズなどの虫を餌としますが、
パンくずなどの人間の残り物も食べるようになり、
人間とのかかわりの中で、生活形態をうまく適応させてきた鳥と言えます。
これも進化の一つの形です。
注)写真は10月に撮影したものです。
2022.11.14 | シンシア豊川
カレンダープロジェクト 11月 *グループホームスクラム*
11月は夏目そのさん。
そのさんは農作業と習字が大好きな方です。
平日は生活介護事業所パレットで
自然栽培で農作業をしています。
【パレットの紹介動画です】
https://www.youtube.com/watch?v=yWywDuaHTe4
スクラムでもミニトマトなどの野菜や
パンジーなどの花も育てています。
毎朝の水やりは彼女の日課です。
夕食後は居室で習字や折り紙をして過ごします。
手先も器用で折り紙も得意です。
そんなそのさんなら貼り絵も出来るかもと世話人さん。
2人で完成させた作品がコチラ!
実はこれ全部新聞紙!
世話人さんと使えそうな新聞紙をみつける
材料集めから始めました。
そのさんが下絵を描いて、
その上に色遣いを相談しながら
ペタペタペタペタ・・・。
完成した時には全職員びっくり
とてもきれいな作品に驚かされました。
さすがそのさん!
2022.11.01 | シンシア豊川
シンシア農場鳥類記 ~チョウゲンボウが帰ってきた!~ *シンシア豊川*
チョウゲンボウが帰ってきました!
去年の冬にシンシア農場に初めて現れましたが、
今年も帰ってきてくれました。
チョウゲンボウは、ハヤブサの仲間。
ハヤブサ科の鳥は、ワシ、タカと同じ猛禽類ですが、DNA的には、
ワシ、タカよりもインコ等と近い種類になります。
このように進化の過程に於いて、
異なる種が似たような生態を持つことにより、
類似した姿になることを収斂進化といいます。
チョウゲンボウはユーラシア大陸に広く分布し、
冬季は繁殖地に残る個体と暖地に移動する個体に分かれます。
暖地に移動する個体は日本全国各地に冬鳥として渡ってきますが、
シンシア農場にやってきた個体はそのうちの一羽。
一見、ワシ、タカと似て見えますが、
違うところもあります。
それは、その瞳。
ワシ類は虹彩が黄色であることが多く、
精悍な容貌となりますが、
チョウゲンボウは黒色なので可愛い顔つきになります。
体の大きさはカラスより一回り小さいのですが、
今年の初目撃はカラスを追いまわしている姿でした。
カラスは、チョウゲンボウの雛を襲います。
それで、チョウゲンボウはカラスを見ると
目の敵にして追い回すのです。
体は小さくても、猛禽類。
カラスには負けていません。
#自然栽培 #化学肥料不使用 #無農薬
#ハヤブサ #チョウゲンボウ
#里山 #環境保護 #環境問題#環境
#生物多様性 #SDGs
#陸の豊かさを守ろう #野鳥を守りましょう
#野鳥も人も地球のなかま
2022.10.25 | シンシア豊川
シンシア豊川昆虫記 ~アカスジカメムシ~ *シンシア豊川*
シンシア農場1のパセリの花に只一匹だけ居るのを見つけました。
アカスジカメムシは、東アジア全般に生息し、
パセリやフェンネル、ニンジンといった
セリ科の植物の花の蜜や種の汁を吸います。
このカメムシの特徴は、何と言ってもこの赤と黒のストライプ模様。
顔から身体の裏側まで、この模様です。
美しいとみるか、毒々しいとみるか?
アカスジカメムシは、鳥などの外敵から身を守るため、
このような模様になりました。
カメムシというと独特の臭いにおいですが、
アカスジカメムシは、その代わりに臭いはほとんど出しません。
これも進化の多様性の一つです。
注)写真は5月に撮影したものです。
2022.10.11 | シンシア豊川
カレンダープロジェクト 10月 *グループホームスクラム*
10月は平野正浩さん。
麻痺があり、絵を描くことが苦手です。
でも、みんなと一緒の空間でおしゃべりしたり、
一緒に何かをすることは大好きです。
世話人のアイデアと平野さんの強みを生かした作品がコチラ。
美味しそうな栗と赤く色づいた葉!
これ全部平野さんの手を使って色を付けた
画用紙を切って作りました。
平野さんだから出せる色と
世話人さんが普段から平野さんの
ストレングスを活かした支援を模索してくれている
結果が出たと思います。
完成した絵を前に
世話人と話をしている時の
表情はとても嬉しそうでした。
2022.10.01 | シンシア豊川
シンシア農場鳥類記 ~雌のキジ~ *シンシア豊川*
シンシア農場1 ローゼルの畝の間で雄雌ペアのキジに遭遇しました。
1枚目、2枚目の写真はメスのキジ。
3枚目は雄のキジです。
このキジ。シンシア農場1の東隣の空き地を棲み処としていますが、
昨年はペアとなるメスを得られず、一人暮らしでした。
今年は、めでたくメスに選ばれたようです。
雉はメスがオスの縄張りを回って、気に入ったオスを選びます。
このキジ同様、鳥の多くは、メスに選ばれるため雄がきれいな姿をしています。
しかし、外敵に狙われやすいというリスクを伴います。
一方、メスはずいぶんと地味な色をしています。
それは、子育てを含め、外敵に見つからないようにするためです。
そしてキジのオスは、こんな目立つ姿をしているため、
子育てには一切かかわりを持ちません。
外敵に狙われるというリスクよりも、
メスに選ばれることの方を優先して進化した形態の結果です。
生物は、様々な形で進化を遂げ、それが、地球上の生物多様性を生んできました。
今、私たちの地球では、多くの野生生物が大きく数を減らしており、
その多様性の危機にあります。
私たちが行っている自然栽培は、その多様性を守る農業でもあるのです。
2022.09.20 | シンシア豊川
カレンダープロジェクト 9月 *グループホームスクラム*
9月は伊藤保正さん。
保正さんは散歩や踊り、芸術となんにでも積極的に挑戦します。
毎日夕食後には大好きな塗り絵に取り組んでいます。
今までの活動で挑戦してきた
「書く」「塗る」「切る」「貼る」の
全て組み合わせた作品はできないかと考えました。
その作品がコチラ。
丸く切った満月。
中秋の名月の字。
ウサギと団子の絵。
バックは藍色で塗った画用紙に
貼りました。
今までの成果がみられる作品になりました。
2022.09.01 | シンシア豊川
カレンダープロジェクト 8月 *グループホームスクラム*
8月はスクラム画伯の山口法幸さん。
絵がとっても大好きな山口さんは
過去に何度か作品展で表彰されたこともあります。
彼にしか描けない作品がコチラ。
タイトルは「かき氷とボク」です
大きなかき氷を食べたいとの思いで描きました。
ビビットカラーでおしゃれな配色。
かっこいいし、かわいい作品ができました。
是非コラボして作品にできるところがないかな?
去年に引き続き今年もスクラムでは
かき氷イベントを実施予定です♪
2022.08.01 | シンシア豊川
シンシア豊川昆虫記 ~オレガノの花とアゲハ(ナミアゲハ)~ *シンシア豊川*
シンシア農場1、オレガノの花の蜜を吸いに来ているのは
アゲハ蝶(ナミアゲハ)です。
オレガノは、地中海沿岸を原産とするシソ科の多年草。
清涼感のある香りが特徴で、
肉、チーズ、トマトとの相性が良い
イタリア料理でよく使われるハーブです。
この時期(7月~10月)にピンク色の花を咲かせます。
アゲハは、本来アゲハという名前ですが、
他のアゲハチョウ科の蝶を含めた呼称と区別するため、
ナミアゲハとも呼ばれます。
アゲハ(ナミアゲハ)の幼虫は、
レモンなどのミカン科を餌とする害虫で、
畑や人家の近くで生息するため、
アゲハ(ナミアゲハ)は、最もポピュラーな大型の蝶となります。
フェンネル、パセリ等のセリ科を餌とするキアゲハ
とはよく似ていますが、別種になります。
2022.07.19 | シンシア豊川