シンシア農場に集う虫たち ~二つの顔をもつ蝶~*シンシア豊川*
ウラナミシジミの紹介です。
幼虫は、マメ科の植物を餌としますので、害虫です。
この写真は、シカク豆の花の蜜を吸いに来たところを撮影しました。
ウラナミシジミの特徴は、この顔です。
蝶たちは、その種類によって、顔も様々に異なります。
ウラナミシジミの顔は
まるで、宇宙人のような顔です。
そして、このウラナミシジミには、
もう一つ顔があります。
後翅の先に眼を模した紋(眼状紋)が二つ。
そして、後端が細く突き出ていて、
触覚のような形になっています。
これが二つ目の顔で、
天敵に襲われた時にこっちを顔(頭)だと思わせ、
逃れるためのものです。
このように、虫たちの世界では、
厳しい弱肉強食の世界を生き抜いていくための様々な工夫があり、
偽の眼を持つ習性は、蝶の仲間(特に幼虫)に多くみられます。
私たちは、自然栽培の農場で採れた野菜のみならず、
その野菜を育んだ環境そのものにも価値があると考えています。
そして、この豊かな環境に集う虫たちの物語を、
少しずつではありますが、お伝えしていきたいと考えています。
2020.10.20 | シンシア豊川